本業と副業の両立は可能|本業が疎かになることはない!

副業で稼ぐための知識
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平成30年に厚生労働省より策定・発表された「副業・兼業の促進に関するガイドライン」により副業・兼業を容認する企業が増え、本業とは別に副業を行う人が増えています。また、令和2年の同ガイドライン改定やコロナ禍、リモートワークを皮切りに世間的に副業が注目を浴びています。

厚生労働省が平成 30 年1月に改定したモデル就業規則においても、「労働者は、勤務時間外において、他の会社等の業務に従事することができる。」とされている。厚生労働省:「副業・兼業の促進に関するガイドライン」パンフレット(令和4年10月3日改定版)より引用

ですが、副業を行うことで

「本業がおろそかになるのでは?」

「家族との時間が減る」

「労働時間が増える」

「疲労や睡眠時間が削られる」

など本業や生活スタイルに様々な悪い影響を与えるのではないかという意見も多いです。

今回は、「厚労省」「実態調査」「副業歴5年の私の経験」この3つのデータ・主観的観点をもとに副業が本業にどのような影響を与えるかについてご紹介します。

結論

メリットデメリット
厚労省¹⁾労働者が主体的にキャリア形成(労働側)
将来に向けた準備・試行(労働側)
知識・スキルの獲得(企業側)
優秀な人材の獲得・流出の防止(企業側)
・就業時間が長くなる可能性がある(労働側)
・必要な就業時間の把握・管理(企業側)
・健康管理への対応(労働側)
実態調査²⁾³⁾・副業者・管理者がともに
「副業を行っているメンバーが本業に
 良い影響を与えている」と回答

業務の目標達成意識の向上
会社への忠誠心が向上
・長時間労働への懸念
・社内情報の流出
・安全第一の会社(製造業など)は
 容易に副業を認めにくい
私の経験文章術・日本語力・プレゼン力の向上
成果を意識するようになる
余裕ができる
・人を動かすことの重要性を知る
・非効率さに嫌気がさす
・自己管理がおろそかになる
引用・参考:1)厚生労働省 「副業・兼業の促進に関するガイドライン」 2)企業の副業人材の実態と副業実施者の本業への影響 ハイプロ 
3)副業の実態・意識調査 パーソル総合研究所

副業により本業に対するメリットが多く報告されており、私自身も本業に対するメリットを多く体験しているのが実態です。デメリットは労働時間や健康管理など自己管理に関する面が多く報告されています。

ここからは、副業が本業へ与えるメリットにフォーカスして、以上の3つのデータや私の主観的意見をさらに深く見ていきます!

「副業・兼業の促進に関するガイドライン」 厚生労働省

【本業が副業に与えるメリット】

・労働者が主体的にキャリア形成(労働側)
・将来に向けた準備・試行(労働側)
・知識・スキルの獲得(企業側)
・優秀な人材の獲得・流出の防止(企業側)

労働者が主体的にキャリア形成(労働側)

離職せずとも別の仕事に就くことが可能となり、スキルや経験を得ることで、労働者が主体的にキャリアを形成することができる。

将来に向けた準備・試行(労働側)

本業を続けつつ、よりリスクの小さい形で将来の起業・転職に向けた準備・試行ができる。

知識・スキルの獲得(企業側)

労働者が社内では得られない知識・スキルを獲得することができる。

優秀な人材の獲得・流出の防止(企業側)

労働者が社外から新たな知識・情報や人脈を入れることで、事業機会の拡大につながる。

厚労省のガイドラインでは企業側からのメリットが多く、企業が副業を容認することによりさらなる企業拡大や経済発展に繋がることを方向性として挙げています。※あくまで政府目線ですね。

「個人の知識・スキル向上に伴う会社の人材能力の底上げと会社発展」

最終的には経済発展に繋がりますね!

副業の実態調査 

副業者・管理者がともに「副業を行っているメンバーが本業に良い影響を与えている」と回答

◆管理職の66.5%が、「副業を行っているメンバーが本業に良い影響を与えている」と回答。

管理職が感じる、副業を行っているメンバーに対する本業への良い影響

1.「スキルが上がった(58.6%)」

2.「生産性が上がった(49.6%)」

3.「モチベーションが上がった(48.9%)」

メンバーの副業が本業への良い影響を与えるようになったタイミングについて管理職の42.1%が、

メンバーが副業を始めて「3カ月以内」と回答

参考・引用:企業の副業人材の実態と副業実施者の本業への影響 ハイプロ 

以上の結果報告が上がっています。

ちなみに、上記の副業内容は「経営企画(24.8%)」「マーケティング/PR(21.8%)」「商品/サービス企画(21.1%)」とのことです

会社の経営や成果に直結するレベルで、副業は本業に良い影響があると評価されています。

本業への意識と状態

【副業による本業への変化】

本業への意識高まった変わらない低下した
本業の会社への忠誠心14.4%74.1%11.5%
本業の業務の目標達成意識18.1%74.8%7.1%
本業の職場への貢献意識17.2%75.1%7.7%
企業の副業人材の実態と副業実施者の本業への影響 ハイプロ

本業での状態高まった変わらない低下した
本業の仕事のモチベーション23.1%66.5%10.4%
本業の仕事での集中力22.0%68.4%9.6%
本業の仕事の効率性21.3%72.9%5.8%
副業の実態・意識調査 パーソル総合研究所

モチベーションや集中力は、副業をすることにより低下するイメージがあります。

ですが、すべての意識・状態で低下した人よりも高まったと回答した人が上回る結果が出ており、副業により本業への意識や状態が低下することに関しては心配なさそうです。

参考・引用:企業の副業人材の実態と副業実施者の本業への影響 ハイプロ 
      副業の実態・意識調査 パーソル総合研究所

私が経験する副業が本業に与えるメリット

ここからは「私の経験する、副業が本業へ与える主観的メリット」をご紹介します。

文章術・日本語力・プレゼン力の向上

私は特にブログを中心に副業を行っており、文章を書くことが多く「伝える力」の難しさを日ごろから痛感します。ブログ始めたての頃は、日本語もあやふやで構成力もなく「自分でも何が伝えたいのか分からない」そんな現象に陥っていました。現在もまだまだですが、少しずつ上達を感じるところはあります。

本業では、書類を作成することが多いです。特に他機関への書類作成が多く時間がかかり残業をすることもあります。ですが副業を始めてからは、短時間で書類作成が可能となり残業の時間もかなり減っておりその分副業へ時間を充てることができています。

成果を意識するようになる

私の場合、副業は稼ぐことが一番の成果になります。副業についてはそれを常に意識しており、どうやったら多く収入を得られるのかを考えています。

本業において、私が新しい企画や取り組みをしたところで給料は増えません。ですが、常に意識するようになったのは「取り組むだけ」ではなく「取り組んでどんな成果が得られるのか」です。

新しい企画や取り組みを自分で考えたり、上司から指示されて始める方がいますが「やるだけで満足する」そんな人が多い印象があります。

「取り組むだけ」=「自己満足」「取り組む」=「先にある成果の確認と達成」これを常に意識するようになり業務効率が向上したと思います。

余裕ができる

多少の副収入があるため「もしも本業がクビになっても収入はゼロではないぞ」

そこから来る余裕が本業の意識や状態に表れています。

・上司からのねちねち仕事に対する文句を言われる

・上司からの評価が自己評価とは大きく違う

・先輩から考えを押し付けられる

・ミスをして落ち込む

このようなときに、そこまで深く考えずに追い詰められなくなりました。

特に私たちの本業は、考えや技術を押し付けてくる上司が多い職業です。私の場合は、押し付けられるとついつい熱くなりますが、副業を始めてからは冷静に対処し反論まではいきませんが、自分の意見も常に開示するように心がけています(例えそれが誤りでも)。そこからディスカッションが始まり良いものが生まれると思うからです。上司から言われて「はい。分かりました。」と二つ返事ではなく余裕をもって「それに対して質問・意見を言う」これも本業の目標達成・成果につながることだと考えます。

人を動かすことの重要性を知る

人間はメリットがないと本心から行動しません。

特に仕事上では、管理職クラスの上司が指示を出すと必ず動きますが本心からやりたいなと思っている人は少ないと思います。そのような状態だと指示ではなく、肩書による「命令」になってしまします。

副業では会社での肩書きは関係ありません(使えません)。

そういった状況で、取引先・お客さんを動かすには、自分自身にスキルや魅力が不可欠です。

副業をそういった状況を経験すると、人を動かす力の本質が分かり、どうやったら動いてくれるのか常に考えるようになりました。本心から動くと業務の効率化と目標達成が早くなりますから。

・上司に頼まれ○○君はいやいやながらその仕事をしている

 →○○君かわいそうに

・先輩が上司の指示に反発している

 →そんなに怒るなよ。。。

・自分自身が後輩に頼みごとをするとき

 →いやじゃないかなぁ。。。

以前はそんな風に考えていましたが、副業を始めてからは

・上司に頼まれ○○君はいやいやながらその仕事をしている

 →○○君は何で嫌な気持ちになったのか?上司はもっと他の頼み方があったのでは?

・先輩が上司の指示に反発している

 →なんで先輩は立腹したのか?上司はなぜ反感をかっているのか?

・自分自身が後輩に頼みごとをするとき

 →後輩のメリットはなにか?

このような捉え方にシフトできるようになりました。

まとめ

今回は【副業が本業へ与える影響】副業は本業へ良い影響を与えるのかについてご紹介しました。

【今回の記事のまとめ】

◆厚生労働省より策定・発表された「副業・兼業の促進に関するガイドライン」により副  

 業・兼業を容認する企業が増え、本業とは別に副業を行う人が増えている。

◆ガイドラインによる本業が副業に与えるメリットとして以下の内容が挙げられる。

労働者が主体的にキャリア形成(労働側)
・将来に向けた準備・試行(労働側)
・知識・スキルの獲得(企業側)
・優秀な人材の獲得・流出の防止(企業側)

◆副業の実態調査によると、管理職の66.5%が「副業を行っているメンバーが本業に良い影

響を与えている」と回答。

◆他の実態調査でも本業の意識・状態が低下した人よりも高まったと回答した人が上回る結果が出ている。

以上になります。国や文献的裏付けからも副業は本業に良い影響を与えるとされています。

「副業を始めることにより本業がおろそかになってしまうのでは」と心配される皆さんには、副業を始める良い報告になったのではないでしょうか。

この情報が、副業を始めようと迷う方々の後押しになれば幸いです。

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コメント

  1. マサタカ より:

    副業スキルを学ぶことで本業のスキルも伸びる!
    可能性はどんどん広がりますね♪

  2. yoshi より:

    副業のメリット良く分かりました。ありがとうございました。

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